Untitled Trueman's Digital Archive

~Gallery of Hindsight 2020~

「ライカで撮る理由」1

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Leica M Type 240 + Summilux 50mmF1.4 + RAW Auto developed to Jpeg by Adobe LR

12月はことのほか忙しく、ブログを省みている余裕もなかったのですが、クリスマスの週になってようやく落ち着きを取り戻し、そんなある日私は突如として気が触れてしまい、気がついたらついにデジタルライカを手にしていたのであった。

そもそものことの発端は、今年の夏場、感染症の拡大の影響か、心なしかいつもより空気のきれいな東京の快晴に恵まれたこともあってかポジフィルムでの撮影にハマってしまい、調子に乗って週末に2〜3本のポジフィルムを費消していた時期があったのでしたが、ある時いつもの写真屋さんに現像からあがったフィルムを受け取りに行った時に、「これってすごいコスト高いな〜」と、ふと我に帰ってしまったのでした。そこに持ってきて、7年目に入ろうとして調子がいよいよおかしくなってきた母艦iMacを思い切って新調した拍子にEpson Scan2にスキャナドライバも切り替えたところ、シャープネスをかける方法がわからず、高額なポジフィルムでピント甘々なデジタル画像を量産していた時期があり、フィルムからデジタルへの帰還を真剣に考え始めたというわけです。

11月に一度物欲が燃え上がった時は、CCDセンサーに特徴のあるM9を考えていたのですが、実物を確認した時シャッターを切った後に続くチャージ音が個人的には合わないなと感じ、気持ちが冷めてしまいました。M9の後継機種のM240やM262はCMOSで普通のデジタルカメラとあんまり変わらないんじゃないか?ボディもぼってりしてるし・・・ということで「結局M10、いや長く使うことを考えれば、現行のM10-Pにしておくのが正解でしょ」という結論に到達したところで、「ってか、そもそも100万円もするカメラで撮らないとならない様な写真撮ってないしな・・」「M10-PはM10よりもシャッター音が静かっていうけど、80万円〜100万円もするカメラなんだから、その程度のことなら最初からなんとかならなかったのかね〜」「こんなに高いカメラ、なんか身分不相応だな・・・」ということに気がついてしまい、M型デジタルへの熱が一気に覚めてしまったのでした(代わりにOM-DとD750を放出してX-T4を買った。。)。

しかし、年内の仕事もひと段落してしまった金曜日の夜、突如として、私の心は決まったのでした。「よし、デジタルライカに逝っちゃいましょう」と。。

その時点で購入を考えていたのはTypeM262でした。やはり新品のM10-Pは敷居が高すぎるし、かといって2013年の発売から数えて8年目に入ろうとするM240はそれほど先が長くないかもしれないし、Type262なら、2015年発売だし、もう少し長く使えるのでは?と考えたわけです。

ということで、爽やかなある冬の日曜日の朝、スマホのJ-Cameraのウェブサイトの「お気に入り」にM Type262の美品、M-P、M10を記憶させた私はいつもの横須賀線にて東京へと向かったのでした。