Untitled Trueman's Digital Archive

~Gallery of Hindsight 2020~

ライカと地動説、そして杉並慕情

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昨日は下井草駅から吉祥寺駅まで、歩きました。

もう冬ですね。天気予報は晴れで家を出た時には暖かかったのですが、下井草駅を降りたら空は曇りがちで、風が冷たい。海から遠く離れているからかな。

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海って意外とあったかいんですよね。地面が意外と冷たいっていうか。

もうずいぶん前のことだけど、12月の下旬に、富士五湖のあたりから身延の方に降りて、そこからホテルをとっていた静岡まで、オートバイで走ったことがあるのだけど、標高が下がり、静岡に近づくにつれて、どんどん気温が上がっていくのに驚いたことがあります。「なんでだろう」って最初思ったんだけど「そうか、太平洋に近づいているからなんだろうな」って気がつきました。山の寒さというか、「海水って暖かいんだな」って1人で感心した、というか、納得したのでした。

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本で読んで知っていることってたくさんあるのだけど、経験として知っていることってごく僅かだと思う。例えば、地球が自転しながら太陽の周りを回っているのって、本で読んで知ってるから知ってるけど、経験として知っているかというと、どうなんだろう。僕自身の経験としては大昔の人がそう思っていたように、太陽や月や星が地球の周りをぐるぐる回ってるっていう方が実際の経験に近いのかもしれない。

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そういうことも含めて、オートバイに集中的に乗っていたあの3年ほどのあいだに経験として僕が知ったことはとても多かった様に思います。片岡義男のエッセイに「オートバイは僕の先生」っていうのがあったと思うけど、まさに、オートバイは僕の先生でした。

「いい先生にめぐりあえて、よかった。」

ちなみに地動説が日本に伝わったのは18世紀の末ごろのことだったようである。

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昨日は、去年の暮れに衝動買いしたライカMにて撮影。この一年、結局フィルム撮影の方に逆流したりして、あまり使っていなかったのですが、保証期間が残り1年ほどになり、故障させると修理代が結構かかる様ですし、保証が切れる前にもっと集中して使わないとソンだ!という持ち前の貧乏くさい考えのもと、意識的に持ち出す様にしています。レンズが50ミリっていうのがあまりシャッター回数が上がらない理由の一つかもしれず、28ミリか、35ミリのレンズを買おうかなっとずっと思っているのだけど、いやいやいや、散財してはいけない、第一高すぎるし!って自分を戒め、「写真は50ミリに始まり、50ミリに終わるのだ」と思い込む様にしています。とはいえ、東京の狭い街中だと50ミリは画角が狭すぎる様なのですよね。。

途中で出会ったのら猫たちを適当な距離で撮るときは「50ミリでよかった!」と思うのですが。

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来年は一年を通じてこのライカMとズミルックス50ミリで1年間を取り通してみようかなって思っています。