Untitled Trueman's Digital Archive

~Gallery of Hindsight 2020~

Traveling Unbeaten Roads in Japan

f:id:Untitledtrueman:20200614162821j:plain

Olympus OM-D E-M5 Mark II + M.Zuiko Digital 12-45mmF4.0 PRO + Jpeg

ついに試してみましたよ。「ぢんちょうげ 」。「ぢ」で始まり、「げ」で終わる。う〜ん、ひらかなって本当に奥深いですね。日本人として、何か奥深いところに格納された遺伝子が覚醒するような、そんな感じを受けるわけで、あります。

でも、まあ、自分的にはリピはないかな、と、思ってしまったマシュマロ入りのウィンナコーヒー。生クリームに甘〜いマシュマロの追い討ちは、昨夜も飲み過ぎの年老いたオイラの胃袋には些か重すぎたのであった。。

だがしかし、駄菓子菓子、「もくれん」と言う別メニューがあるのを私は見逃さなかったのであった。こちらはブランデー入りの、ウィンナコーヒー。ちょっと大人の味わいかも。。「もくれん」だったかな。「ひいらぎ」とかだったかも。定かではありません。

ところで、田舎の高校生だった頃「ウインナコーヒー」って、コーヒーにウインナー(ソーセージみたいなやつね)が入った飲み物かな、都会人は変わったものを飲むんだな、と思ってました。お恥ずかしい。

f:id:Untitledtrueman:20200614163710j:plain

Olympus OM-D E-M5 Mark II + M.Zuiko Digital 12-45mmF4.0 PRO + Jpeg

さて、今日も引き続きイザベル・バード「日本奥地紀行」を読み進める。日光を発ち、鬼怒川を遡って会津盆地へ抜けようとする彼女の旅の途上において、宿場から宿場へ、荷物を乗せた駄馬を引く馬子たちに関する記述がある。

「旅が終わると、心づけを欲しがってうろうろしていたり、仕事をほうり出して酒を飲んだり雑談をしたりすることもなく、彼らは直ちに馬から荷物を下ろし、駅馬係から伝票をもらって、家に帰るのである。ほんの昨日のことであったが、革帯が一つ紛失していた。もう暗くなっていたが、その馬子はそれを探しに一里も戻った。彼にその骨折り賃として何銭かをあげようとしたが、彼は、旅の終わりまで無事届けるのが当然の責任だ、と言って、どうしてもお金を受け取らなかった。」

バードの記述のトーンは、その日の気分によってかなり変わる印象がある、というか、母国の妹に宛てた手紙という本来の体裁からか、しばしば辛辣であり、特段日本ないし日本人について良いことを書いたからと言って、何ら見返りもないのだろうし、要所要所でいかに日本人の外見が醜く、背が低くて不格好で「むさ苦しい」かについて、ありのままに叙述しているこの著者による19世紀後半における日本人の、清廉なる所作舞いに関するおそらくは極めて客観的な記述である。明治12年といえば、本当に何もない貧しい時代であったと思うのだけど、いったいどういうことなのだろう。

もっとも、著者によれば、日本人の悪癖というか、一種の風習ないし仕組みとして「上前をはねる」という商的習慣があるということについても言及している。例えば宿に泊まると、宿の主人は勘定を本人ではなくその道案内兼召使的な役割を務めている日本人に提示し、そこで道案内人が何某かの「上前をはねる」のが当地の習慣である、というのである。

この時代から150年。僕たちはこの頃の日本人たちと比べて、変わっていないのだろうか、それとも変わってしまったのだろうか。