Untitled Trueman's Digital Archive

~Gallery of Hindsight 2020~

おいしいというときはおいしいといおう

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Olympus E-1 + Zuiko Digital 12 - 60mm + RAW developed by LR

気になる。大変気になっている。それは、ビールのCMでなぜ、俳優たちに「美味しい!」と言わせるのか、ということである。「美味しい」という言葉を使わずに「美味しい」ことを伝えられるのが、映像の良いところだであり、私たちが新しいものを作り出す、とはすなわち私たちがすでに知っている「既知」を、先入主によることなく「リアル」に、他者の心中に現出させる、ということではなかったのか!(ここで、ドン、と机を叩く。)

ま、いいか。

ところで、この15年前のデジタル一眼レフで撮ったしゃしん、きれい!でしょう?

あ〜きっれ〜いい!なにこれ、めちゃくちゃきれい!!いや〜。。。こ・こ・ま・で・とわ〜猫ちゃんちょうかわい〜、もうヤバい、ヤバい〜ね、かわいいでしょう?めっちゃくちゃ可愛い、なにこれ、きゃー。

昔、「幸せなら手をたたこう♪」って歌があったけど、2020年代においては意味をなさない。なぜならば、「幸せ」=「手を叩く」という記号の関係が消失してしまったからである。

そう、「幸せ」なら「幸せ!」というのだ。

きゃー、幸せ!私めっちゃくちゃ幸せ、もうやばいくらい幸せ!!し・あ・わ・せ〜、超ヤバいくらい超幸せ!

そんなことを言ってる幸せな人間って、実際いるか?

ま、いいか。

とにかく、意外とこのオリンパスE-1いいのだ。15年前のデジカメだよ?名機ですよ。いやほんと。めっちゃくちゃいい。重くてしょうがないけど。

どれくらいいいかって?

いやだからもう、ヤバいくらい超いいんだよ!

 

ゾシマ長老の教えに教えられる

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Fujifilm X-T4 + XF16-80mmF4.0 + Provia Mode

「いや、ディドロのことではありません。大事なのは、自分に嘘をつかないことです・・・」

「自分に嘘をつくものは、他の誰よりも腹を立てやすい、何しろ、腹を立てるというのは、時としてたいそう愉快なものですからね。そうではありませんか?なにしろ、本人からしてわきまえているのですよ。自分を傷つけたものなどだれもおらず、本人が勝手に傷をこしらえ、体裁をつけるためにほらを吹き、絵としてさまになるように誇張し、他人の言葉尻をつかまえては、針ほどのことをまるで棒のように触れまわっていることを。」

(「カラマーゾフの兄弟」第2篇「場違いな会合」亀山郁夫訳 光文社古典新訳文庫

いや全くもって、長老様のおっしゃる通りでさあ!いったい何で、みんなこんなに簡単なことに気がつかないんでしょうね?確かによく注意をしてみると、腹を立てている人間というのは確かに一方で実に愉快そうにもしているわけですし、おまけにあれです、自分は今最高にカッコいい、と自惚れて陶酔しているような節さえ感じますんですから、へえ!

・・・と、思わずフョードル父さんと一緒になって、感心しちまったってわけです、へえ。

「ライカで撮る理由」4

 

ゴミ取り機能がないのがデジタルM型ライカの最大の弱点・・・と認識はしていたけど、これほど早く問題が露呈するとは。。我が家には猫がいるので、室内は常に細かい埃が舞い飛んでいる環境、自宅ですらレンズ交換はご法度。ということで、家に持ち帰ってズミルックスを結合して以来、一度もレンズ交換はしていないのですが、シャッターユニットから油分が飛んだのか、ほこりなのか・・・気になりだすと気になって仕方がなくなるので、もうこれは気がつかなかったことにするかな。。

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シェイクダウンでこの写真を撮ったときにはなかったので、その後レンズ交換は一度もしていないことからするとカメラ内部から出てきたゴミなんでしょうね。まあ、これまでフィルムをスキャンして、Lightroomのスタンプツールでせっせとゴミ取りしていたことを考えれば、これしきのゴミ取りは楽勝でしょう。。

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ゴミが増えてくる様なら、いつでも気兼ねなくライカ直営店に持ち込むことができるので、こうした点でも直営店の保証つきのものを選んだのは正解だったかな、と思います。

早速3時間ほど取り歩いたのですが、バッテリーの減りが少ないのには少し驚きました。まあ、考えてみれば、オートフォーカスもないし、手振れ補正もないし、ライブビューも使わないので、電気を使う場面が少ないせいかな。これなら予備のバッテリーは買わなくても良さそうです。

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今日も2時間ほど赤羽周辺を撮り歩いてきたけど、「撮影している」という充実感は他のデジタルカメラにはないものがある様に思います。それがどこからくるのかがよくわからないのですが、ずっしりとしたカメラの重さとシャッターを押した時の感触や動作音、色々な機能がついていないことで、撮影に集中できるというか、気が散る要素が少ないというあたりにあるのかな。

唯一の欠点は、やはりセンサーのゴミですね〜。特に私の場合は、屋外である程度絞り込んでスナップを撮ることが多いので、気になってしまいます。今のところF8程度まで絞った状態で画面の右端と左下に2箇所ゴミの影が見えているのですが、それほど邪魔になる場所でもないのと、この2箇所以外は綺麗な状態の様なので、当面レンズを交換するつもりもないし、このまましばらく使い続けてゴミが増えていくかどうか様子を見ようと思っています。それまでの間、センサーについたゴミは、ソフトウェアのスタンプツールでとってあげることが前提のカメラなのだと思う様にしようと思っています。。

「ライカで撮る理由」3

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まだ散り残っている紅葉を撮ってみました。当然のことながらマニュアルフォーカスなのですが、しっかりとシャープに撮れています。フジフィルムのXマウント用アダプターは純正品とサードパーティ製のものと二種類試してみたこともあったのですが、なんだかパリッとしないね・・とすぐに使うのをやめてしまったのですが、ライカボディとの組み合わせだとやはり違いますね。。

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画像設定のオプションは「なし」「ヴィヴィッド」「スムース」「白黒」だけ。これは「なし」のRAWで撮影したものをそのままJpegに変換したのですが、色の出方が独特です。

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晦日の夕景。久しぶりに空を撮ったな〜。

・・・とこのカットを見直していたら、早速センサーゴミを一個発見・・・おいおい。



「ライカで撮る理由」2

さて、数時間後。

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結局私が購入に及んだのは、ライカ直営店にて取扱いのライカ認定中古のM Type240のブラックペイントモデルとなりました。中古のライカではこれまでも「完璧」という物件はやはりなく、どこか気になる点があるというのが正直なところです。手持ちのフィルムライカに関しては、一番新しいM6ですら30年前の品物ですから「こんなもんかな」と納得しているのですが、今回の物件はお値段がお値段だけに、変に後悔する様な買い物にしたくなかったこともあり、直営店の認定中古品で2年保証つき、という点を重視したのでした。

ボディの厚さが、フィルムのライカ33.5mmに対して、37mmと厚く、ボテっとした印象があったのですが、見慣れてくるとこれはこれでありというか、見ようによっては可愛らしく感じてくる様な気もします。

ファインダーの右上の角や、裏側の左肩部分に大きめのスレがありますが、真鍮の地がでて、言い方によっては「自然なエイジング」(?)が出来ているということもできます。

以前、あるお店の店頭でいじらせてもらった時には、シャッター音がうるさいなと感じた様に思ったのですが、個体差なのでしょうか、シャッターを押してみると「クシュッ」というようなこもった様な音で、前に感じたよりも上品な印象です。

同じType240で白ボディやM10の黒も見せてもらったのですが、さほど迷うことなく、ブラックペイントのType240に決定。

ズミルックスをつけさせてもらい、絞り開放で試写したのがこちら。

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おおお!なんか、それっぽく写るね〜。

ということで、ずっと欲しかったズミルックス50mmとの組み合わせにて、デジタルライカの沼に飛び込んだ私でした。。

「ライカで撮る理由」1

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Leica M Type 240 + Summilux 50mmF1.4 + RAW Auto developed to Jpeg by Adobe LR

12月はことのほか忙しく、ブログを省みている余裕もなかったのですが、クリスマスの週になってようやく落ち着きを取り戻し、そんなある日私は突如として気が触れてしまい、気がついたらついにデジタルライカを手にしていたのであった。

そもそものことの発端は、今年の夏場、感染症の拡大の影響か、心なしかいつもより空気のきれいな東京の快晴に恵まれたこともあってかポジフィルムでの撮影にハマってしまい、調子に乗って週末に2〜3本のポジフィルムを費消していた時期があったのでしたが、ある時いつもの写真屋さんに現像からあがったフィルムを受け取りに行った時に、「これってすごいコスト高いな〜」と、ふと我に帰ってしまったのでした。そこに持ってきて、7年目に入ろうとして調子がいよいよおかしくなってきた母艦iMacを思い切って新調した拍子にEpson Scan2にスキャナドライバも切り替えたところ、シャープネスをかける方法がわからず、高額なポジフィルムでピント甘々なデジタル画像を量産していた時期があり、フィルムからデジタルへの帰還を真剣に考え始めたというわけです。

11月に一度物欲が燃え上がった時は、CCDセンサーに特徴のあるM9を考えていたのですが、実物を確認した時シャッターを切った後に続くチャージ音が個人的には合わないなと感じ、気持ちが冷めてしまいました。M9の後継機種のM240やM262はCMOSで普通のデジタルカメラとあんまり変わらないんじゃないか?ボディもぼってりしてるし・・・ということで「結局M10、いや長く使うことを考えれば、現行のM10-Pにしておくのが正解でしょ」という結論に到達したところで、「ってか、そもそも100万円もするカメラで撮らないとならない様な写真撮ってないしな・・」「M10-PはM10よりもシャッター音が静かっていうけど、80万円〜100万円もするカメラなんだから、その程度のことなら最初からなんとかならなかったのかね〜」「こんなに高いカメラ、なんか身分不相応だな・・・」ということに気がついてしまい、M型デジタルへの熱が一気に覚めてしまったのでした(代わりにOM-DとD750を放出してX-T4を買った。。)。

しかし、年内の仕事もひと段落してしまった金曜日の夜、突如として、私の心は決まったのでした。「よし、デジタルライカに逝っちゃいましょう」と。。

その時点で購入を考えていたのはTypeM262でした。やはり新品のM10-Pは敷居が高すぎるし、かといって2013年の発売から数えて8年目に入ろうとするM240はそれほど先が長くないかもしれないし、Type262なら、2015年発売だし、もう少し長く使えるのでは?と考えたわけです。

ということで、爽やかなある冬の日曜日の朝、スマホのJ-Cameraのウェブサイトの「お気に入り」にM Type262の美品、M-P、M10を記憶させた私はいつもの横須賀線にて東京へと向かったのでした。

憧れのオリンパスOM

オリンパスOMシリーズが好きである。OM-1は2台、OM-2も1台、高速シャッターの具合がいまひとつだが、OM-2SPも持っている。OM3やOM4にも手を出しかけたが、そこは正気を保って、少し前にOM-D EM5 Mark IIを導入した。14-150mmの高倍率ズームとの相性は良くなかったが、12-45mmのProレンズを購入してからというもの、とてもバランスの良いカメラになったと喜んでいた私であった。

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OM-D EM5 Mark II + M.Zuiko 12-45mmF4.0 Pro + Raw Developed by LR

駄菓子菓子、だがしかし、本日ひさびさに、外に連れ出して撮り歩いてみた結果、このカメラの最大の弱点は、ファインダーであることに気がついたのであった。とてもきれいな写真が撮れるのに、電子ファインダーに写る画像が、なんだか「濁って」見えるのだ。。これ、前から気になっていたのだけど、暗い部屋の中で撮ることが多いので、「条件も悪いしこんなものかな」と思っていたのだけれど、X100VやX-E2ではそこまで気になることはないし、X100やPro-2などむしろ電子ファインダーの方が見えが良いので、光学ファインダーは使わなくなってしまうのだけど、OM-Dの場合、晴天の屋外で使用してみてもやはり何だか違うというか、ファインダーに映し出される画像が、「キレイ、撮りたい!」と思わせるものがいまひとつない様に思うこのOM-Dのファインダー、なんでこうなのか。。

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写真はこんなにきれいに撮れるのであるが、このEVFの「見え」がどうもこやつのネックの様である。ええい、この際OM-D EM1 Mark IIIのフラッグシップに乗り換えるか?と思ってしまったが、仕様表を見ると、どうもEM1のEVFもEM5のそれとスペックが特に変わっている様子もない。

最近、スキャナーの調子もどうもいまいちで、ポジフィルムのピントが甘い様な気がして、気になってしょうがない。いよいよ私もカラーに関しては、デジタルへの完全移行の時期にあるのかもしれないと思っている今日この頃、そろそろデジタルで納得のいく愛機を確定したいと思っているのだけど、最初にE620というデジタル一眼を買って以来、オリンパスのファンであり続けていたのだが、どうもミラーレスのオリンパス機とはご縁がなかった様である。。

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Leica M5 + Elmarit 28mm + Kodak Ectacrome

ま、それも人生。デジタルで納得のいく写真が撮れて、操作感もそれなりに上品なカメラをそろそろ一発、新調しようと考えている秋の夜更であった。