Twin Twin
通勤途中の朝の空に、ふたこぶラクダのような入道雲が湧いていました。こういうのをみてしまうと、仕事に行く気なくなりますね。
「月の〜 あかりに〜 照らされて〜 旅の〜 ラクダは〜」って子供の頃に歌っていたけど、ラクダってライオンやインドゾウと同じくらい、異国情緒を感じさせるメジャーな動物だったような気がします。(私が子供の頃は日中国交回復前だったから、パンダはまだその存在が知られてなかったのでした。)
あの頃って、いつか自分もラクダに乗って月の明かりの下を旅することになるんじゃないか、っていうような漠然としたイメージがあって、おやつの都コンブなどを舐めながら子供ながらにそのイメージを胸の内でじっと発酵させて、ヒョコヒョコ上下に揺れるラクダの背中や、まばらにゴワゴワとした毛のはえたこぶの触りごこちや、冷たい砂漠の風、水筒の中の水がチャポチャポいう音、明日、次のオアシスに着く前に、砂漠の真ん中でこの水が無くなったらどうしようという漠然とした不安まで、脳内の詩的バーチャル空間において如実に実感していたような気がするのだけど、今(西暦2020年の首都圏)だったら、「ようし、じゃあ東武動物公園で本物のラクダを観ちゃおう」とか言って親がスバルのステーションワゴンとかで連れて行って、はいこれ!って本物を見せてくれるので、イメージが発酵するまでもなく「フタコブラクダ」は賢い少年少女の科学的な知見となって解消されてしまうのではないか。それってちょっとそれはそれで、寂しいことのような気も致しますが、まあ余計なお世話でしょうね。
「ラクダに乗って、こりゃ楽だ!」なーんて駄洒落でみんながドッと笑っていた時代というのも、あったんだよね
ところで何故か我が家にライカM2が二台・・・いや一台目の感触がとてもよくって、つい二台目に手を出してしまった。。莫迦ですね〜。
全盛期のライカの「質感」と、気軽さのバランスが良くて、どうやら私のライカ 遍歴は、M2で止まるような気がして、いま・・・す?
(でも、この先にデジタルライカへの暗〜い道がポッカリと口を開けているような気もします。)
2匹の猫がシンクロで背伸びをしていました。
このエルマリートっていうレンズ、すごくくっきりと写るのね。絞りの開き具合や距離によって、片ボケのような症状が出ることがあるけど、開放で撮ると、ピントが来ているところはクキっとしていて、何だか被写体が浮き上がるような、面白い写り方をします。このレンズ、Fujifilm X-Pro2一式と交換で導入したのですが、気に入っています。
28ミリのエルマリートは以前、第4世代を持っていましたが、その時にはあまり個性を感じることもなくって、ちょっと大きさを持て余すようなところもあったので、うっかりドナドナしてしまったのですよね。NikkorのAi-S28mmF2.8も、売った後で最後に現像した写真を見て、「売るんじゃなかったな」と後悔してしまったことがあります。今改めて探してみると、意外と見つからないのですよね。
こうしてみると、28ミリのレンズって、それぞれに個性があって、日本酒の利き酒?シングルモルトの飲み比べ?的な楽しみ方があるようですね。