Untitled Trueman's Digital Archive

~Gallery of Hindsight 2020~

Road to X Photographer

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Fujifilm X100V + 23mm FujinonF2.0 + Classic Negative

X100Fにするか、X100Vにするかで少し悩みましたが、やはりデジタルは新しいものの方が、それだけ長くアフターサービスや修理してもらえる時間も長いでしょう、ということでVにした。

思えば昔はデジタルカメラは1年ごとにアップデートが繰り返されていて(オリンパスE-P1からE-P2まで、確か半年ちょいでアップデートされたというのもあったような気がする)、どのカメラもそんなには長く使わないでしょ、というのがあったけど、2013年ごろ、普及機のセンサーの画素数が1600万画素程度あたりを超えるようになった頃から、デジタルカメラもほぼ製品としての性能が確立されたというか、どのカメラを買っても画質にしても、AFなどの機能面にしても、実は中身はそれほど違わない、というレベルに達していたような気がします。

そうすると、デジカメといえども、かつてのように短期ですぐに下取りに出して新しいのに買い替え、というのではなくて、お気に入りのものを長く使うという、少しだけ耐久消費財的な側面が戻ってきたような気がしていて、その分、良い製品については、他社の競合品を意識して市場に従属した原価無視の値段設定をするのではなく、躊躇なく強気の価格を設定しようということになってきているような気がするのであって、それはそれである意味健全なことかもしれない。

いやもちろんお求めやすいに越したことはないんだけど、某社のように「儲からないから、もう作るのやめた」と言われても困るのである。

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久しぶりに新品でデジタルカメラを買いましたが、よくできてますよ、このカメラ。最初は「ちょっと大きいかな」と感じましたが、持ちなれると十分にコンパクトで、ずっと持ち歩いていても存在を忘れそうなほど、苦にならない。それでいてX-E2のような安っぽさがない(最も、中古のX-E2とX100Vではお値段が5倍違うので、同じ質感じゃ困るんですが)。

X-Pro3のコンパクト派生版という印象を持っていたけど、実はX100の方が小型ハイブリッドファインダーカメラの本家で、X-Pro3の方が、このカメラの大型派生版、ということなのかな。

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この「クラシックネガ」というプリセットもいいよ。FとVで悩んでたときは「デジタルなのにフィルムっぽくする必要ないでしょ」って思ったりしてたけど、やはりあるものはないよりはあった方がいい。

開放で接写した時の描写がFの方が良かった、という記事をオンラインでよく見かけるけど、F使ったことがないからわからない。。私はデジタルで撮る時は基本プログラムモードで、あまり絞り開放で何かを接写するということがないし。。試しにやってみたけど、まあこんなもんじゃないのかな〜

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ずうっとNikon F3に小さい35ミリのレンズの組み合わせで、日本中を旅してカラーネガフィルムでスナップ写真を撮り続けている写真家の方がいらっしゃるけど、最近X100で撮られた写真を目にするようになった。尾仲さんがデジタルに移行したら、ついにつフィルムも終わりかもしれない。

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尾仲さんの写真集は、写真もいいけど、キャプションを読むのが楽しい。

「11月14日 雨 寝台あけぼの 弘前 ヨーカドー 薬膳雑炊 大鰐温泉 大館 おにぎり 特急かもしか ウィスキー水割り こまち 角館 花葉館 刈穂」

いやー、夢が広がる。「刈穂」は秋田のお酒ですよね。あー俺も雨の降る角館に行って「刈穂」呑みたい!とかね。

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ところで母艦のiMacを新調して、スキャナドライバーをEpson Scan2にしたら、途端にポジフィルムのピントが甘々になってしまった。Epson Scanでスキャンやってた時はそんなに気にならなかったんだけど。。ソフトウェアのインターフェースもすっかり変わってしまって、どこにどの調整パネルがあるのかさっぱりわからず、苛々する。いっそのことスキャナごと上位機種に交換するか?とか、考えているうちに、ふと、「フィルムに1,800円、現像に1,500円、合計3,000円、1カットあたり90円かけて、スキャナで時間かけて、最終的にこの甘々なピントのデジタル画像を作ってるのって、相当意味なくねーか」って思ってしまった。。

これなら最初っからデジタルで撮ればいいんじゃね?って・・

でもね〜ライカを操作しながら、テクテク歩きながら、写真を撮るのって、やっぱり他のカメラにはない充実感があるのよね〜

あ、だったら、最初っから「デジタル」の「ライカ」で撮ればいいんじゃない?

・・・え?